2014年12月12日金曜日

エンドミルスタンド

エンドミルは私にとって結構高価な刃物です。
先端の形状も色々有りますから、そのまま箱に放り込んで置いて使う時にガチャガチャ探すのは気が引けます。右側の大きい方はカセットケースを利用して以前造ったモノで、紹介済みかもしれません。
結構便利です。
今回は小物細工用のデンタルバー(歯医者さんでガリガリ削る小さいエンドミル)のスタンドが欲しくなったので作ろうと思いましたらカセットケースはもう過去のモノ。すでに廃棄済み。
これもなくなる運命のMDケースで作って見ました。一応刃物がちゃんと上を向くチルト機能も有ります。
よくよく考えて見ればCDケースでもよかった!
こういうスタンドは既製品も有りますが用向きに合わせて作るのも楽しい!!

2014年12月3日水曜日

DSPラジオを作って見る

最近、DSPラジオと云うのを時々見かけます。
どんなモノかは良く解らないのですが試して見ることにします。全部品がそろった組み立てキットも有りますが何とかなるだろうと必要と思われるモノをジャンク箱の中から探して揃えて見ました。
とりあえず使える状態にしました
それが裏目に出まして完成品は何とも不細工な出来です。
* 写真をクリックすると拡大されます。
何もわからず始めたこのDSPラジオ、知る人ぞ知る秋葉原のAitendoの新装開店でキーユニットが普段の半額位で売っていたのです。
ついでにバーアンテナやイヤホン、スピーカ(4個入り)も買いました。
ポリバリコンの背中に張り付いた基板一枚でラジオを構成しています。
このユニットは DSPM2-443 この型番でnet検索すれば使用例が沢山出てきますので参考にしてください。
Aitendoの資料も出てきます。
この店、値段は安いのですが商品の説明が殆ど無いのが特徴?です。動作させるにはその部品の素性を調べたり、勘を働かせたり、最後はあきらめたり、そんなことを覚悟しなければなりません。
でもAitendoは最近人気急上昇です。お店は秋葉原と云うより御徒町に近いビルの3階。通販もやってますから気になる方はnetで調べてください。
netにはお店では解らない資料も出ていますので必見です。
冷たく突き放しましたが同じユニットを使った完全組み立てキットも売ってます。netで調べればすぐわかるでしょう。

動作原理や回路のことは気にせず作って見ることにしました。
その作り方は、皆さんそれぞれ微妙に違います。抵抗やコンデンサの値も製作例によって違っています。間違っているのも有るようです。
あまり気にせず取りあえず組み立てます。
具合が悪い所は、あとで考えることにします。
取り付ける部品はバンド選択のSWやイヤホンジャック、スピーカなどです。その他手持ちの部品を活用しています。表示用のLEDは最近のモノを使いましょう。旧式のモノは暗くて使いもになりません。
短波はともかくBCバンドやFMバンドは思った以上によく聞こえます。長さ30mmほどのバーアンテナで良く聞こえます。FMは1m程のリード線をアンテナとして使ってみました。
チューニングダイヤル(バリコン)を速く回すとほとんど放送を掴むことが出来ません。静かにまわしましょう。
音が出るまでに一呼吸時間が掛かるように思います。
感度は思った以上に良好です。そして音量はどの局も同じレベルで聞こえるように思います。
弱い局はノイズ混じりで時々聞こえなくなります。
これはデジタル処理の特徴でしょう。
製作例に音量調整が無いモノを見かけます。適当な位置に固定しておけば音量調整はいらないとの考えでしょう。
このスピーカはとても小さくてこのままでは使い物になりませんが共鳴箱・今回はペットボトルの蓋・を被せるとかなり良くなります。イヤホン(10円でした)にしますととても良い感じに聞こえます。キッチリしたスピーカにすれば十分使用に耐えるような気がします。

DSPラジオユニットはIC単体のモノも有りますのでこの感想は他のモノでは違うかもしれません。
これをどう作ればもっと具合よく使えるか考えて見ます。
今回はとりあえず動作させてみました。回路についてはnet上の資料を参考にしましたので敢えて載せていません。

2014年6月24日火曜日

Z軸センサ


私のフライス盤にはXYZの各軸の移動量をデジタルで読み取れるDROを付けています。
http://ja1cvf1.blogspot.jp/search/label/dro
この参照記事にありますとおり多少の問題点はありますが快適に使えております。
作業領域を見る時XY軸は目視できるのですがZ軸はキリの陰になり意外に見ずらいモノです。
キリを下げてワーク(工作物)に当たるところを正確に読み取りたいのです。
強くあてると傷がつきます。大抵は薄紙を挟んだりするのですがいい加減な紙ではその度に紙の厚さを考慮しなければなりません。
これは両面プリント基板の生板を紙の代わりに使ってみました。これの厚さは1.6mm(実測1.61mm)。端数は気になりますが紙よりマシ。
両面基板の電極をワークの上に乗せキリで挟んで導通させたところを基準にします。
両面の導通はブザー音で確認します。
この時のDRO表示が基準になります。基板の厚さが加算されていることを頭に入れることが必要です。
* 基準点のDRO表示から1.6mmキリを下げた位置でDROをresetして基準位置とします。
グリーンの部分は100均で売ってた防犯ブザーです。先端の透明部分にLEDランプが組み込まれています。押しボタンSWを押すとブザーが鳴り、またはLEDが発光します。
* 写真はオリジナルの状態。
そのまま使うつもりでしたがとてつもなく大音量で響き渡り消費電流も大きいので手持ちのブザーに交換しました。
100均の小物はどうしてこんなに安く出来るのか嬉しくなる半面どうも信頼性に欠けます。
電池ケースのハンダ付け部分には今はほとんど使うことの無いペースト(ノリ状のフラックス)がべっとりついていました。そのせいか電池のケースは真っ黒。思い切って洗剤で丸洗いしました。
その他気になるところも有りますが100均に免じて気にしないことにします。
不要のパーツを取り去り中身はスッキリです。
簡単なものですから一つ作ってみては如何でしょう。
このZ軸センサはフライス盤用に作ったモノですがボール盤でも穴あけの深さを正確にしたい時には役立ちますよ。
http://park15.wakwak.com/~ja1cvf/diy/scale/scale.html
このようにデジタルノギスを併用すれば正確な穴あけが出来ます。

2014年3月1日土曜日

デジカメの外部電源  ★ 追記・モバイルバッテリは面白い!

私は製作記事を書くとき、ちょっと変わった使い方ですがこの作業台に
カメラアームを取り付けることが多いです。
http://park15.wakwak.com/~ja1cvf/diy/repair-chest/repair-chest.html
http://ja1cvf1.blogspot.jp/2011/08/camera-arm.html
このアームにカメラを取り付け小物を作った時写真を撮るのに利用するのですがコンパクトデジカメの電池はすぐになくなります。(電池が古いのも一因)

そんなわけで外部電源を作って見ました。
カメラの電池はほとんどが3.7Vのリチュウムイオン電池です。
カメラ電池と同じ大きさの外部電源接続コネクタを作ればよいのです。
Finepixの取説より引用・クリックすると拡大
カメラによってはそのような便利ツールを売ってますが結構なお値段です。
ジャンクを寄せ集め造るのは簡単と造り始めたのですが結構厄介なトラブルに見舞われました。
デジカメは電池が切れると過放電させないように自動的に電源を落とします。
単純に電圧が下がったらおしまいにすると考えていたんですが実際にはもっと込み入ったことをやっているようです。

カメラによって違うと思いますが電圧の変動なども見ているようです。この辺は何処のメーカもブラックボックスで本当のことはわかりません。
今回使ったカメラは「FINEPIX F100」ですがカメラに悪影響を与える可能性もありますのでご注意ください。
純正バッテリのサイズをキッチリ測りDCカプラ(接続アダプタ)を作りました。接続する電源は携帯用の5V-ACアダプタを3.7Vに下げることを考えました。これは5vの出力にダイオードを2本直列に入れただけです。普段よくやる手法でかんたんに3.5~3.7Vの電圧を得られます。
しこしこの方法は失敗でした。
一瞬電源は入りますがすぐに切断されます。
危険を承知で電圧を上げるべくダイオードを一本にしました。結果は同じでした。
『電圧以外の何かを見ている』と感じたのですがそれらしいものを見つけることはできません。
* 一例として完全に電池カバーが閉まらないと動作しない小さなレバーが有ります。

『電圧の変動を見ているのだ』と思いダイオードの所にコンデンサを入れて見ました。
結論はダメです。
1ファラッドと云う電気2重層コンデンサで試して見たのですがそれもダメ。
何だか良く解らないけれど、DCカプラに短いコードで電池を仮付けしてみました。ちゃんと動作します。
実験を参考に、DCカプラのコードを使用条件から考え1mほどにして1000mA/hの電池を繋いでみました。もちろんリチュウムイオン電池です。コードが短いときはちゃんと動作したのに長くしたらダメです。
原因は何でしょう???
『電圧変動を見ている』 としか考えられません!!!
あまり読んだことのない取説を読んでるうちに『DCカプラを接続するとカメラの特別機能 綺麗ナビ がONになります』との記述を発見。
まだ何らかのセンサが組み込まれているようです。
私の作ったDCカプラは2端子で電池の+と-だけしかありません。カメラの中を覗いてもそれ以上の情報は得られません。
純正のDCカプラを見たコトがないのです。
結局、外部電源の高安定化を図るしか思いつきません。
DCカプラのスペースはレギュレータを組み込むには小さすぎます。
小型の電池を使って、さらに充電しながら使うコトを考えました。これは成功です。
しかし接続コードやコネクタに大きな問題が有ることに気が付きました。電極の露出部分が多く万一に備えフューズの必要性を感じます。
自動復帰のポリSWなどが良いと思いますがスペースの問題で困難です。と云う訳で今回は保護回路無しです。万一の場合一切責任を持ちませんので気軽に真似しないように願います。
充電用の電源はモバイルバッテリと呼ばれる電池内蔵のACアダプタです。一般的にはACで内部電池(3.7V)を充電しコンバータで5Vの電圧を出力します。今回はこれを改造して3.7Vの出力を取り出すコネクタを付けました。(on-offSW脇黒いコネクタ)
電池容量は1100mAです。
もちろん5V出力の機能は残しています。
* 最近基板のジャンパ用に使うゼロΩ抵抗?と云うモノをフューズ代わりに使った製作記事を時々見かけます。
気になるので私も実験して見ましたがフューズの代用として全く機能しません。数Aの電流を流しても溶断することなくフューズ代用としては使えません。

★ モバイルバッテリは面白い

モバイルバッテリを使っているうちにその便利さに改めて気が付きました。
モバイルバッテリをACで充電しながら他の電池を並列充電するとモバイルバッテリの電池と外部の電池の両方が同時に充電できます。 *改造した3.7V出力からの充電です。
今回実験している並列充電はリチュウムイオン電池の特性を考慮した充電最大電圧をきっちり押さえた定電圧移行型充電器で可能なことです。

充電器の電流容量が気になりますが過電流制御が適当に働いているようで過熱などの現象は起きていません。
但し、これはすべての場合にOKとは云いきれませんので実験は自己責任でお願いします。
モバイルバッテリは常用電源の電池切れ緊急対策が本来の目的ですから常に満充電にして置くことにより充電器の過電流対策にもなると思います。
今回実証実験として安物の 『電動ドライバ』 をターゲットにしました。
このドライバはニッケル水素電池を使用していましたが自己放電が多く 使いたい時には電池切れ でとても使い難かったのです。そろそろオリジナルの電池もくたびれて来ましたのでノートパソコンからの外し品・18650型のリチュウムイオン電池に交換してみました。
接続ケーブルは両端に丸形のDCプラグを付けて作ります。種類が沢山あり過ぎて適合品を探すのに一苦労します。
電池は小さくなりましたが容量はずっと大きくなっています。
この改造によりオリジナルの充電器は使えません。また、内部に電源逆接保護のダイオードが入っていますのでそれを外さないと使えません。(バイパスさせる)
さらにカメラ電池の場合と同様ショートの危険対策としてフューズなど組み込みをお勧めします。