2012年3月5日月曜日

BIRD43 ピークホールド機能組み込み

BIRD43パワーメータは人気があります。私もご多分に漏れず使っています。
最近は過剰人気、junkでも新品に近い値段が付きます。
slugと呼ばれるユニットを交換すればHFからSHFに至るまでの広帯域で使用できます。
slugはこれまた高価でおいそれと購入できませんがBIRD43には必需品です。
しかし人気のあるBIRD43ですが、オリジナルのままでは音声と共に変化するSSBの電波に対しては必ずしも具合良いとは云えません。
そこで登場するのがPEPユニットです。
純正品より小さくまとめました。
コレはメータにピークホールド機能を持たせるモノです。
当然のように純正?アクセサリとして Peak Power Measurement Modification Kit が販売されています。しかしとても高価でその上電池の消耗が速いのです。SWを切り忘れると大変、即電池の交換を余儀なくさせられます。
ACアダプタを使えば電池交換の煩わしさから逃れることは出来ますが高周波の回り込みなど厄介な問題を引き起こすこともあります。
さて世の中には賢い人がいるようで電池の消耗が少ないPEPユニットや電力メモリを2倍に拡大する工夫をしている。たとえば100Wのslugを電気的に200Wのslugに変身させるのです。
組み込めばすぐ使える完成品もありますが自分で作ってもそれほど難しいモノではありません。
http://www.bear-el.com/pepkit/
ジャノメ基板に組み込んだPEPユニット

私もよく知ってるワイさんもやってるではないか!
http://ja2hyd.main.jp/Amateur-Radio/Bird43_PEP_Modify.html
(お試しになる方はこの回路を参照下さい)
私にも作れそう!
最近視力が衰えてきたことを忘れてジャノメ基板で作ってみました。案の定、ハンダ付け不良で修正が大変でした。
そのままマネしても良かったのですがやはり電池式にしたい。
いろいろ調べ、また実測してみると消費電力は4Vで300~400μA*程。コレくらいならノートパソコンから外した、くたびれたリチュウムイオン電池18650がピッタリです。
直径が18mm長さが65mm。最近は電池の型式をこの様に呼ぶことが多くなりました。ノートパソコンなどの場合ダメになった電池パックもホントにダメなのは1本か2本。元気の良いのは再利用しましょう。
ショートしないようにテープを巻いておく
中古の電池なので少々くたびれてるとしても2~3ヶ月はSWを入れっぱなしでもOKだと思います。
*テスタの内部抵抗が大きいので測定値としては正確ではありません。
回路的には電源部を電池に置き換え、その他チョットいじりましたがほぼ100%コピーです。
SWの取り付けはパネルを加工することをせずBIRD43の予備slug収納穴に取り付けます。この穴は左右にあるので、PEPのon-off切り替えと拡大メモリのX2-SWを付けます。
収納穴にピッタリ(約29.5mm)のアルミ板を2枚作って内外からトグルSWのネジで挟みます。両側で円板は4枚必要です。
予備slugのスペースにSWを
アルミ板に固定用の穴を開けてしまいましたがその必要はありませんでした。作り替えるのは面倒なのでそのまま使っています。
リチュウムイオンデンチ18650電池ケースは既製品がありません。
以前に作った電池ケースのお出ましです。
http://ja1cvf1.blogspot.com/2011/12/blog-post_25.html
この様な電池ケースが市販品にないのが残念ですがリチュウムイオン電池を使い始めると自然放電の激しい(特に古いのは)ニッケル水素電池は嫌になります。
リチュウムイオン電池の充電についてはこれらを参考にしてください。
『リチュウムイオン電池の再利用』
http://park15.wakwak.com/~ja1cvf/diy/lithium-ion/lithium-ion.html
古い充電器改造2題
http://park15.wakwak.com/~ja1cvf/diy/charger/charger.html