2012年6月29日金曜日

バッテリ7010-その2 18650利用

いよいよサンプルを頼りに部品を作ります。
使う電池は写真を入れていませんがノートパソコンから外したリチュウムイオン電池2個ですです。
18650と云うのは直径が18mm長さが65mmです。
今回主役の塩ビパイプVP-20にピッタリです。 長さは充分に余裕があります。
電力量は7.2V1.3Ah→7.2V2Ahと大きくなります。実際には少々くたびれていますのでどの程度使えるかは疑問です。
それでもこの手の中古電池は在庫が多数有りますので気にしません。
ちなみに、前回お話しした純正交換用バッテリパックは2000円(中国製)~3000円で入手可能です。

こんなモノでも細かい部品が沢山必要です。
この手の工作には多少危険もあります。バッテリパックがどう云うモノかある程度理解出来ない方はマネしないでください。その様な訳で部品の詳細は省略します。


今回使った電池用バネは1個150円でした。電池ケースを壊して使った方が安上がりでしょう。
組み立てには塩ビ用接着剤、ホットボンド、などを使います。
ホットボンドに使う接着剤にはドライバなどでコジると簡単に剥がせる堅めのモノ、少し柔らかめで粘りの強いモノ(今回使用)があるようです。
性能表示など無く使ってみないと解らないようです。

左側にコネクタがあります。中央のネジ部分から右側にバッテリが収納されています。
黒いバーは極性を間違えない為のキーです。塩ビの板を張りました。


コネクタ部分。
電極は4個有ります。上下キーのある側が(-)下が(+)。
左横が(-)、右斜めが(T)で常温20kΩのサーミスタに繋がっています。
電極は端切れ基板などを利用しています。

サーミスタは電池に密着させで下さい。
*この構造ではとても困難で密着とは云えない状態になっています。
こちらは反対側。電池は簡単に交換できます。
中古電池ですから寿命が短いことを想定しています。



次回は充電器です。
今までの充電器はニカド電池用なので使えません。
カメラ用充電器の利用を考えています。

2012年6月22日金曜日

バッテリ7010-その1 18650利用

ハンディタイプの芝刈り機。芝刈りだけでなく植木のチョットした刈り込みにとても便利で愛用しています。
それに使う、このバッテリがくたびれてきました。
netで探してみると純正品は3000円以上。

最近よく使っているリチュウムイオンデンチ(18650)が余っているので何とかならないか。
こういう電池パックは大きさやコネクタ部分の細工が以外に面倒です。
水道管のVP-20が使えそう。
塩ビ管の一面を削り2本貼り合わせます。
これでケースの基本部分はOKです。

実際には本体との接続コネクタ部分、電池(2本)の収納部分、充電器との対応等々厄介な問題があります。
付属の充電器はニカド電池用でそのまま使うには勇気が要ります・・・危険です。

純正品でなければ2000円ほどで購入可能です。
賢明な方は無理して作るには及びません。それでも作り始めました。
その2からはコネクタ部分の部品作りを始めます。

工作のアイディア、ヒントとしてお読み下さい。安易にマネしないでください。リチュウムイオンデンチの充電には危険な部分があります。


2012年6月5日火曜日

電池ケース 18650

以前作った電池ケースを改良しました。
とても作りやすく寸法精度もよくできます。

なぜ私がこの電池ケースにこだわるのか?
18650という電池は充電可能なリチュウムイオン電池で一番普及している電池です。
そのためかどんどんストックが貯まっていきます。
この電池はほとんどのノートパソコンに使われています。
ノートパソコンの電池がダメになって新しい電池と交換したときダメになった電池パックを分解し使用可能なものだけ取っておきます。
その電池が貯まっていくのです。
この電池は自己放電が少なく3.6Vの電圧です。単3、2本分のパワーがあります。
さらによいことは液漏れ事故がほとんどないことです。発火事故も耳にしなくなりました。
どんどん溜まる18650を使わない手はありません。
*過充電には弱いので十分注意が必要です。

しかし、これの電池ケースはnet上では見かけますが秋葉原などでは見かけません。
そうなれば自作です。
しかし、あまり板金工作に経験のない友人からうまく作れないと云われました。
ケガキ線通りに板金を曲げられないのです。
どうしたモノかと考えていたところ、クラブのミーティングに自作トランシーバを持ってきたja1kjwさんの作品。
その作品の見事なケース 『これだ』 と、マネしてしまいました。

その材料はホームセンタでも打ってるパンチングメタルです。
穴サイズは色々ありますが目の細かい方が使いやすいようです。購入したのは0.5mmアルミ板に1mmの穴が開いたモノです。
その他必要なモノは
ジャノメ基板・スルーホールの方が使いやすい。
M3x4のビス・トラスという頭の大きい方がよい。
M3ナットと卵ラグ・卵ラグは先端を少し切り詰めます。
電池バネ・(-)用、ホームセンタにあります。秋葉原??
端切れ銅板・0.3mm程度の薄いモノ使いやすい。
*電池バネはハンダ付けが難しいのでこの銅板に付けて基板に取り付ける。
熱収縮チューブ・家庭物干し保護用(押し幅100mm)x15mm。リード線接続部分の絶縁用。
*3m長で数百円しますが、電子部品店より遙かに安いです。
接続用リード線・適宜

組み立て
パンチングメタルは50X79mm。穴の部分を切り取るように鋏で切ります。
コの字に折り曲げます。中央が19~20mmに、両袖が同じ(この場合約15mm)になるように穴位置を考えます。これも穴位置で曲げると綺麗に曲がります。
*穴をケガキ線のように考えると加工が簡単です。

両端の袖を2mm(2穴分内側に)折り曲げます。底になる部分は曲げる必要がないので角に切れ目を入れてラジオペンチでひょいと曲げれば簡単。
コの字枠に合わせてジャノメ基板を作り電極のバネやビスを付けます。
電極基板は簡便にホットボンドで固定します。
電極は剥き出しだとショートの危険がありますから熱収縮チューブを被せておきます。

この技法は他の電池にも応用できます。
リチュウム電池は電力量が多いのでショートには充分お気を付け下さい。