2012年1月23日月曜日

EMOTATOR 502SA 改造

ローテータも長年の使用でだいぶガタが来ました。
回転式の表示部分・駆動ベルトの交換は数えられないほど。最近は輪ゴムでごまかしながら使っていました。
ところが今回は輪ゴムを交換してもうまく動きません。
ギヤは硬くなり、モータの動きもしっくりしません。
そろそろ交換の時期か。
しかしローテータの交換は大工事です。
幸い故障はコントローラだけ(そう思っていました)で、本体は問題ない。
コントローラは表示器が不調でその他は問題なし。

度々故障する回転式表示器を簡便なメータ式にしてしまえばまだまだお役に立ちそう。
前面パネルに穴を開け電流計を付けました。
透明パネルでは中が丸見えなのでパネルを手持ちの塗料で塗装。
電流計はスケールをSWNESに書き換えました。
写真は書き換えの為スケールを外しています。
スケールを裏返しにして紙に書いたスケールを貼り付けて使用します。
モータ制御関係は健在ですからいじりません。
表示関係基板を外しメータを動かす回路を組み込みます。
VR600(600Ω)とVR200(200Ω)(型番は私が勝手に付けました)はそのまま使います。
6pの角形コネクタの場合4-g、5-ct、6-(5V)になります。
ローテータ側にあるVR600からの信号はスタートが必ずしもゼロ位置・S-南・ではありません。そのためにVR200でゼロ点を合わせます。
あとは可変抵抗で電流計の感度に合わせて出来上がりです。
電源は表示回路に使われたトランスの適当な端子から取り出し5Vのレギュレータで安定化しています。

健在と思ったローテータ本体(アンテナ駆動側)も寄る年波。
VR600は接触不良が発生し回転の所々でメータがふらつきます。
このVRは特殊です。江本アンテナに注文可能と思いますが暫く使う予定です。

2012年1月17日火曜日

日食フィルタ

一連のカメラ遊びも最終コーなです。
真っ黒な日食フィルタが出来ました。
CANONのG12は重装備になりました。もちろんコレにテレコバータACT-100も付けられます。
リモコン付けてレンズキャップも付けてG12の身軽さが無くなってしまいました。
材料のフィルタリングはもう使わなくなったフィルタを分解します。
ジャンク屋では100~500円程度で売ってます。
日食フィルタの材料・溶接面の交換用遮光グラス(実はプラスティック)に保護用接着テープをキッチリ貼っておきます。
#5と#11を使いました。
こちらのブログも参照下さい。
http://ja1cvf.blogspot.com/2012/01/blog-post.html
円板作成ジグで切り抜きます。

フィルタのリングに組み込み完成です。
オヤッ傷か! 埃でした、一安心。
これをカメラに取り付け試し撮り。
お日様を撮すにはまだまだ能力不足です。このサイズに撮すにはテレコンバータATC-100だけでは小さすぎます。
デジタルズームを使ってやっとこの大きさ。当然のようにピントが甘いです。
残念ですが、デジスコのように望遠鏡を繋いだ方が簡単ですね。
でも、黒点が見えてます。

2012年1月13日金曜日

円板抜き、円板作り

円板をくり抜いたり円板を作りたい時があります。
つくりかたを聴かれたので紹介します。
但しこの方法は最低でもボール盤が必要です。
電気ドリル+ドリルスタンドでも可能ですが作業性は悪いでしょう。

この写真を見て殆どの方は 『なるほど』 と理解できると思います。
センターピンを中心に円板を回転させながら削っていきます。この方法で円板を作る、円板をくり抜く、作業が出来ます。
円板のセンターに穴を開けたくない時はこの様な回転ベースを作っておきます。
この円板は上の方法で作れます。センタ穴にビスを通しそれを下の台の中心穴に挿し回転できるようにします。
センタビスは皿ネジを使い出来ればナットを使わなくて済むようにタップを立てれば具合良いと思います。
ナットで固定している時はその分嵩上げをしておきます。
円板の材料はこの回転円板に両面テープで貼り付けます。慣れれば難しいモノではありません。
気になる円板下の台。
実は下にこの台を固定するバイスが入っています。ボール盤などのテーブルに固定しセンタ位置を決めます。
この台はただの端切れ板ではなくアングルの端切れに貼り付けてあります。
この板があることにより材料に傷を付けることが少なくなり、またエンドミルなど刃物を痛めることも少なくなります。
このアングルにセンタピン(3mmネジ使用)を立てています。また回転ベースのピンもこのアングルに穴を開け差し込まれます。
アングルは補強のためとセンタ軸がすり減らないように使っています。
軸がすり減ってきたら場所を変えて使えばOKですから一度作っておけば何回も使えます。
刃物
この刃物はドリルのように見えますが側面に切れ刃があります。
左側は木工用、ルータとかトリマの刃物(ビット)です。
右二本は金工用でエンドミルと呼ばれます。
どちらも非常に高価で正規品は一本数千円します。
ボール盤でうすい円板などを作るなら取り敢ず6mm程度のモノを用意すれば良いでしょう。

電動工具は危険を伴います。この様な作業で手袋をお使いになる方がいます。
手袋は巻き込み事故を起こします。絶対に使用しないこと。
ご注意下さい。

2012年1月12日木曜日

CANON G12 のフィルタアダプタ

CANON G12 には純正のフィルタアダプタがあります。
http://cweb.canon.jp/cgi-bin/camera/dcam/accessory/list.cgi
こちらを参照下さい。
純正品を買うか迷っていたのですが、ジャンク箱からこんなレンズホルダ金具が出てきました。
ビデオカメラ用の部品と思われますが、何とG12のレンズに合いそうです。
元来G12のアダプタはレンズに付けるのではなくボディに付けるようになっています。その部分を作れば良いのです。
このホルダ金具はしっかり出来ていてフランジ部分にG12に合う爪付きのベースを作ればフィルタだけでなく大きなレンズも付けられそうです。
とは云っても同心円の中に爪が出ていますのでたとえ旋盤が有っても簡単なモノではありません。
G12の取り付け部分の爪は3つの階層になっていますので3分割にすれば難しい工具を使わずに何とかなるでしょう。
実際には材料の厚さの関係で5枚のリングを作りました。
材質はプリント配線用の1.6mmガラス両面基板を使いました。右上が一番下になる部分。隣は0.5mmの基板下の右側ははがき程度の厚紙。
色々組み合わせて厚さを調整しました。
外側のキリカキはリリースボタンなどカメラ側の都合で逃げを作っています。

ホルダ金具の一部を削り3脚固定ネジを加工しました。これは1/4インチのタップで簡単にできます。
3つ並んだ中央が新たに作った3脚用のねじ穴です。

ホルダの上部のネジはレンズ等を横から固定するモノで多少ピッチの違うフィルタやレンズを固定できます。
ネジは特殊で普通のフィルタネジはしっくり合いません。
(ネジピッチは合いませんが取り付け可能)
*危ない使い方です。重いレンズは外れる可能性充分です。
3脚用ネジ加工は初期の目的 『フィルタアダプタ』 としてのみ使うなら、3脚への取り付けはカメラ側のネジでじゅうぶんですが、ホルダ側のネジを使えばホルダ金具を3脚に付けたまま、簡単にカメラを外すことができますので小型カメラの機動性も損なうことなく遊べます。

グレーの部分はホルダーの空間からの遮光用カバーです。
背面の様子。
カメラを爪に合わせ
30度ほどひねれば固定できます。

こんな感じに出来上がりました。
本来のフィルタだけでなくチョット悪のりして使わずしまってあったテレコンバータレンズを付けてみました。

コニカミノルタのA-200用・口径80mmで大きなレンズです。何とか固定できます。
テレ端では合焦範囲も広く快適に使えそうです。

このようなホルダの場合ワイド側ではケラレが出ます。
純正の フィルターアダプター FA-DC58B を使えば解決できるでしょう。
この試作は レンズアダプタLA-DC58K に近いモノと思います。
(1月13日 一部加筆)